山川さん家の長男りょう君は、小学二年生だけあって上達が早い。チクタクもかなりスムーズに進む事が出来て、既にじょにーより全然速い。

そんなとある休日、自然とみんな家から出て来てスケボーが始まった。

元気のいいちびっこが集まると

「ねぇ!競走しよっ!」

となるのがちびっこ界の定め。

じょにーとしては、りょう君よりも前からスケボーを練習してる自負があるので

「いいよー!やろうやろう!」

とノリノリでスタート。

出足からスムーズにチクタクで進むりょう君に対して、最初バランスを崩して出遅れたじょにー。

競走と言っても、じょにーはたぶん最初からチクタクで真っ向勝負する気はなく、プッシュで戦うつもりだったのだと思うけれど、とにかく遅れを取り戻そうとフォームがぐちゃぐちゃ。

見ちゃいられない。

ちがう、ちがうよじょにー・・・。

落ち着いてプッシュすればチクタクのりょう君には追いつけるから。

あせるな、じょにー。落ち着いて仕切りなおすんだ。

がんばって!

でも負けず嫌いなじょにーは強引に進もうとしてあえなくデッキから落ちて、それでも追いつこうと崩れた乗り方のまま、ちぐはぐなプッシュをしてあえなく転倒。

転んだ痛みと、開始早々第2コーナーに達する前での敗北確定という屈辱の結果に、じょにーは悔しくてその場で泣いてしまった。

じょにー、悔しかったなぁ、痛かったなぁ ;w;

そこに、りょう君が引き返して来た。

「じょにー君どうしたのー?転んじゃったのー?」

じょにーは泣いたままで再スタートはできない。

「ねぇ、おじさん、じょにー君なんで泣いてるのー?」

「わかった!じょにー君勝ちたかったんだ!」

「じゃあ僕しばらく待っててハンデあげるからその間に先に進めばいいよ!」

「そしたら勝てるから!」

な・・・

な・・・

な・・・

なんたる屈辱!

T皿T)9

 

今まで数ヶ月かけてちょっとずつ練習してようやくここまで来たのに、ちょっと練習しただけのりょう君にここまで言われるとは...

再スタートをしないじょにーにりょう君は繰り返す。

「ねぇ、じょにー君なんで泣いてるのー?」

うむ・・・

おじさんが教えてあげよう・・・

 

悔しいんだよ!

 

とは言え、じょにーも幼稚園児。

ごにょごにょと笑わせて、何とか機嫌をとってレース再開!

焦らずプッシュするじょにーには、小学生と言えどチクタクで追い抜くには無理があり、結局ぶっちぎりでじょにーがゴール!!

やったよー!じょにー!

よくやったー!!

勝ったよー!!

いくらなんでもチクタクには負けないぞー!!
いしかわ家の勝利だー!!

わっほーい!!

・・・

って・・・

もしかして・・・

りょう君が勝たせてくれただけなんじゃ・・・

 

所詮りょう君の手のひらを滑っていたにすぎないのか...orz

おまけ:レースのコース

でもじょにー、チクタクもプッシュもだいぶ上手くなってる。
とーちゃん嬉しいよ!

この記事を書いた人

ヒデ
ヒデスケート歴約4年
40歳からスケートをはじめた中年スケーターの イシカワ ヒデカズ です。子供と一緒にスケボーしてます。
長男:じょにー(9歳 / 引退済)
次男:じょに次郎(7歳 / 引退済)

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