長らくじょにー&じょに次郎にはスケボーをやらせてきましたけど、一旦スケボー教育は一区切りかなという状態になったので、今子供にスケボーをやらせている人、これから子供にスケボーをやらせようかと思っている親御さんの参考になるかとも思うので、スケボー教育を試みた3年を振り返り、思うところを書いておこうかと思います。

自信をつけさせるための筈が自信を失わせるモノになってしまった

何か特技を身に着けて欲しい

もともとのきっかけは「何か特技を身に着けて自信にして欲しい」という思いからはじまったんですよ。もともとじょにーさんはすごく優しい子なんです。人一倍優しい。そしてその分人一倍精神的ダメージを受けやすい...。人に負けない特技とか持って自分に自信を持てるようになってほしかったのです。

追い抜かれる体験の繰り返し

そんなきっかけでスケートボードをやらせたわけですが、諸々の事情(後述)でじょにー兄弟の上達スピードは遅かった。じょにーから見たら後から始めた子の方がどんどん上達していってしまう。同じくらいの年代の子で楽しくやってたと思ったら、追い抜かれて相手にされなくなったり練習の順番を抜かされたり、少し足が外れても「だめだよ!交代!」とか言われたりする(そう言う子は自分がミスしても無視して続行する)。

あれで楽しいかと言ったら楽しいわけがない。

じょにー達より練習ペースが遅い子は続いてなかったり、それくらいの練習頻度だとそもそもたまにしか遭遇しないから顔も覚えてない。

結果、周りには後から始めたのに自分より上手くなった子ばかりで、自分は一番出来ない子なんだと自信を失わせる結果となってしまった。

「学校でスケボーが上手い子」が親が想定してた形だったのに「(スケボーの世界で)一番出来ない子」という思考になってしまった。

既に3年が経ったとは言えまだじょにーは3年生でしかないので、再トライも...と思うけれど、スケボーに関して3年の経験を元に本人が「どーせむり」と思ってしまっているし、乗り気じゃないモノにまだ頑張れというより、親としては他の何か別のモノを探してあげる方が本人の為になると思うので、僕からのスケボー教育は一旦一区切りとする事にしました。

僕から見てもじょにーさんは生理的にスケボーの好き具合があまり高くなかったのに、親のエゴで不得意な舞台に立たせて失敗体験を積み重ね植え付けてしまったのは痛恨の極みです...。

なぜじょにー兄弟を上達させる事が出来なかったのか

ではここで、なぜじょにー兄弟の上達速度を上げられなかったのか? 主な原因を考察してみます。

近所に友達が多すぎた

我が家は新しい分譲住宅地で、ご近所さんも同年代が一斉に引っ越してきた。だから徒歩2分圏内にじょにーさんと同じ学年の子が5人...。その上下の年代も合わせると、歳が近くて遊べる子が10人以上住んでるんです...。

そうなると、平日も学校から帰ってきて毎日友達と遊べる(=宿題が夜になる)。

週末も外で友達が鬼ごっこやドッヂボールや水鉄砲や縄跳びでキャッキャウフフしてたり、「ゲームやろー」とか遊びに誘いに来るのに、僕が「スケボー行こうーぜ!」とか誘っても来るわけがない!(号泣)

『スケートパークに行ったら同い年の子と遊べる』という比較的一般的な状況ではなく『スケートパークに行ったら友達と遊べない』という状態でスケートを好きになって貰うのはなかなか厳しい...。

となるとかなりの不定期の練習となってしまうので、それではやはり伸びない...。

親の経済力

スケートって本来パークに来てる人同士が友達になって教え合ったりするものだと思うんですよ。そういう環境がない場合は、安定して練習させるなら毎週レッスンのあるスクールに通わせたりするのが良いのですが、単純に僕の稼ぎの都合上、他の習い事もあるし、一人ならまだしも、二人をスクールに入れる事は出来なかった。一人だけというわけにもいかないしね。

パーク代も二人だと地味にキツイ。ウチは一番よく行ってた時でも1時間だけを週5日程度、これでも二人だと週5,000円、1ヶ月20,000円!これに消耗品費も発生してくるわけで、本人達やる気ならとーちゃん頑張るけどさ、これにスクール代上乗せとか無理。

週末に1日料金で6時間とか滑ってくれれば余裕なのにそうはいかないのがじょにー兄弟クオリティー...。

上手くなったら楽しいからどんどん上達すると思うけど、上手くなるには練習量は不可欠なわけで、親の経済力って重要よね。だから少ない手持ちのお金で無理やりスケボーやらせるよりは、お金を稼ぐ事に時間を使った方が将来の選択肢が増えるのかなとも思ったりする今日この頃。

じょにーに気を使って伸ばせなかったじょに次郎

惜しいのはじょに次郎。彼はじょにーよりスケボー好きだし、運動神経も抜群だから素質あったと思う。

でもね、じょにーさんを放置して次郎を伸ばすわけにはいかなかったんだ。

じょにーさんも一時期楽しく滑ってくれてて、せっかく密かに次郎に追いつこうと頑張ってくれてたから、それが嬉しかったのです...。
次郎に新しいトリックを覚えさせたいとも思ったけど、それでまた差が広がってじょにーのやる気がなくなっちゃうんじゃないかと思って次郎の成長を停滞させてしまった面もあるのです。

僕という邪魔要素

僕も邪魔だったんだろうなと思います。やはり親の言うことって聞かないし、パークで他のスケーターの人とかが何かアドバイスしてくれた方が、ちゃんと言うこと聞いたり、せっかく教えてくれたから頑張ろうってなると思う。

けれど、なまじ僕がスケートして、こんなブログもやったりしてるから、そんな人間がいつも横に張り付いてゴチャゴチャ指示してたら、他の人はあえてそんな子供に何かアドバイスしようとは思いにくいよね...。

よく「お父さん滑れるから教えられていいですね。」って言われてたんですけど、実は親が滑れると逆効果の事もあるのです...orz

親の強制は諸刃の剣

よくパークで子供に厳しくやらせてる親がいて、子供は泣きながら練習したりする姿を見るとうんざりするので、僕はそこまではやらなかったのですが、実際問題ある程度厳しくした方がちゃんと上達して結果としてスケートを好きになって最終的に親に感謝したり、それなりに根性ついたりする(ウチの子は根性のかけらもなく育ってしまった...)ので、これは非常に難しい問題だと思います。成功例もあるので一概に批判できない。

自己顕示も含めて強制するDQN親でない場合は、子供にとって悪いトラウマになった場合の責任も持つ覚悟じゃないとね。まぁ僕にはそこまでしてやらせる覚悟はなかったし。

伸ばす事は出来たのか?

そんなじょにー兄弟を伸ばす事は出来たのか?

じょにー兄弟はもともとスケボーが好きだったのか?

上手くなる子って何時間も喜んで滑りますよね...。

生理的にスケボーが好きなのか、それともうまく滑れるから楽しいのでスケボーが好きなのか?

まぁプロになるような人は両方が必要なんだろうけど、とりあえずじょにーさんは前者ではなかったからどのみち難しかったのかなぁとは思ったりする。

本人が始めたくてはじめたというよりは親がやらせたからやったというスタンスなので...。

それに比べてじょに次郎は自分から滑りたいという意思はもってたので、次郎は伸びる素質はあったと思う。

スタートダッシュは大事

結局最初の練習頻度が少なすぎた事が致命的だったと思うのです。月に2〜3回1時間滑るだけとか、やっぱりそのレベルだと全然上達しない。だから「スケート歴」だけ長くなって「上達しないもん」という思考になってしまった。なんて事はない上達が遅かったのは「練習時間が短かった」だけで、実は当たり前の結果なのに「歴」が長いから「どうせ上達しないもん」と思ってしまった。

だから、最初は毎日に近い頻度で連れて行って、「上達した」という成功体験を与える事がその後のモチベーションに大きく影響を与えると思います。

家族の意思疎通

んー、やっぱりそれなりにお金はかかるので、家計からスケート費用にいくら回せるかとか、パークに練習に連れて行ってあげられるかなど、家族内で目標意識が合ってないとなかなか厳しいかも。

ウチの場合、僕無しで奥さんがじょにー達をパークに連れて行く事は一度たりともなかったし、自宅にカーブボックスやバンク作ろうかとか言うと「やめてくれ」と言われてしまうしね...(=w=;

※まぁでもウチの場合頑張ってる事には協力してくれるから、まだマシですが、結局頑張らなくなったので...。

残念なこと

じょにーはスイッチ入ったと思ってたのに

3月末頃までは本人も自分から毎日練習行くって言ってたし、上達を自分で楽しんでたから、ようやく完全にスイッチが入ったと思うんだけどな...。悲しいかなそれが本人の想定よりも周りに認められてないと感じてしまって逆に一気に冷めてしまったように感じます。口惜しい限りです。

追記 : この後一度コンクリートパークで顔面から転んで前歯を折り乗らなくなって、その後半年〜1年くらいぶりにランプ滑ったら以外と乗れたので楽しんで調子に乗った所、油断して再度顔面ぶつけて前歯再び折って....完全に心れました。

流石に僕ももうやれとは言えません...。

伸ばせなかったじょに次郎

幼稚園内でも抜群の運動神経でいろいろぶっちぎってたじょに次郎を停滞させたのは全くもって親の指導力・経済力の無さにあったと思う。お金にならないブログ書いてないで真面目に働くべきだった...(=w=;

これから

じょにーについては既に別の事をチャレンジさせはじめています。それがじょにーに合うかどうかはわからないけど、スケボーでの教訓を活かしつつ、何か打ち込めるモノに早く出会わせてあげられるといいなと思ってます。

じょに次郎は...多分ですけど、何年か後に自分で乗り始めるんじゃないかな。そんな気がする。その時に覚醒してくれると密かに期待しています。別にプロスケーターになって欲しいわけじゃないから数年後に再開しても遅いって事はないしね。

でも、二人共スケートボードについてはせっかくここまで滑れるようになったんだから、何とか維持だけは出来るように少しでも続けて欲しいとは思ってます。でないと...このブログとインスタの内容が下手くそなおっさんの記事だけのむさ苦しい世界になってしまいます...。

もし本人が「たまには滑るか...」と思ってくれたらパークに連れていきたいと思いますので、パークでみかけたら褒めてあげてください! (´;ω;`)

とは言えもう暑すぎて余計行きたくないだろうから秋くらいまでは無理かも...。

おまけ

じょにーさん「どーせむり」じゃなくてさ、がんばっていこうぜ。

この記事を書いた人

ヒデ
ヒデスケート歴約4年
40歳からスケートをはじめた中年スケーターの イシカワ ヒデカズ です。子供と一緒にスケボーしてます。
長男:じょにー(9歳 / 引退済)
次男:じょに次郎(7歳 / 引退済)

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スケボー教育の区切り” に対して1件のコメントがあります。

  1. nong より:

    はじめまして。
    この回の記事。
    共感できる部分がいっぱいあり過ぎて、
    ついコメントしてしまいました。
    ボクには小1の息子がいるのですが、
    とーっても似たような環境というか、
    境遇というか、感ずるところというか、
    とにかくとってもよくわかります!
    何年後かにでも、
    息子さん達、スケートボード再開してくれたら
    嬉しいですね!

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